日本食・日本酒文化

料理と器としつらえで自然の美しさや四季の移ろいを表現

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日本人は季節の変化に心を寄せ、大切にしてきました。食事の場でも、季節の花や葉などで料理を飾りつけたり季節に合った生け花や掛け軸などで室内を装飾したりして、季節感を楽しみます。 日本料理にとって、器は衣裳であるともいわれます。日本らしさを感じさせる四季折々の自然や花鳥風月などが、美しく表現されている器が愛用されてきました。漆器や陶器や磁器など器の種類もさまざまです。 料理を引き立てる器やしつらえへのこだわりは、日本人の美意識ともてなしの心から生み出されているといえるでしょう。

日本刀を原型とした片刃包丁

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和包丁の最大の特徴は「片刃」であることです。表側には段があり刃先が薄くなっていますが、裏側はほぼ平面です。刃をすべらせ引いて切る「引き切り」がメインの使い方。和包丁は切れ味が鋭いため、素材の細胞を傷つけず、旨味を逃さず美しく仕上げられます。
明治時代の廃刀令により、刀匠は日本刀ではなく包丁や鎌などの刃物類への製造に注力するようになりました。材料は異なりますが、2 種の鋼を使うのも日本刀と和包丁の共通点です。
日本料理家にとって包丁は「命」といえるもので、切ることを尊びます。厨房で最高位の料理人は、フレンチだとソースを作る人、中華料理では火を入れる人ですが、日本料理では「切る」人なのです。日本料理の料理人を「板前」と呼びます。その意味は、まな板の前にいる人。包丁を使って食材を切ることが、日本料理で重要視されている証です。

日本酒を味わう

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日本酒を味わう際は、まずは香りを確かめてみてください。口に含んだ後、舌の上を1周させてから飲むと、風味の奥深さを感じやすくなります。 日本酒は季節に応じた飲み方も楽しめます。できたてのお酒を味わう「搾り立て」、ひと夏寝かせた「ひやおろし」といった、お酒そのもののバリエーションが豊富です。また、凍らせてシャーベット状にしていただく「みぞれ酒」や50℃に温める「熱燗」など、好みに合わせて飲み方を選ぶのも良いでしょう。酒器は、ガラスや陶器・木・漆器など素材も形も多様です。 日本酒には地域の文化が色濃く反映されており、地域の水の性質や気温による違いだけでなく、その土地で好まれる郷土料理の味にも影響を受けてきました。例えば瀬戸内・九州地域は料理が甘めで濃いので、それに負けないコクと旨味がしっかりしたお酒が多く作られています。
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