無鑑査刀匠

三上 貞直

日本刀文化振興に取り組む

三上 貞直

三上貞直(みかみ さだなお)刀匠は、1974年に人間国宝である月山貞一(がっさんさだかず)氏に入門し、1980年に独立しました。2013年には第7代全日本刀匠会会長となった、刀剣界を牽引する存在です。

 2012年にはアニメーション作品「新世紀エヴァンゲリオン」に登場する「ロンギヌスの槍」を橋本庄市氏とともに再現し、話題となりました。長さ3メートルを越えるこの槍は、工房そのものを作り直して作品を完成させたそうです。厳島神社の宝物「錦包籐巻太刀・腰刀」の復元も完成させ、2022年に奉納されました。

狐ヶ崎為次(きつねがさきためつぐ)は、鎌倉時代初期から活躍した「古青江派」の刀工「為次」により作刀された太刀です。為次の最高傑作とされるこの太刀は、吉川元春(きっかわ もとはる)の家宝として800年以上伝わり、1951年に国宝に指定されています。吉川元春は、中国地方の有力武将・毛利元就の次男で、戦の天才と呼ばれました。この狐ヶ崎為次の写しの作刀を依頼されたのが、三上貞直刀匠なのです。限られた人にしか伝承されていない技を解き明かし、類まれなる技術で当時の作刀を再現しました。完成した太刀は山口県岩国市の吉川資料館に所蔵されています。

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